マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

生活に関する迷信・言い伝え集

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前回に続き

 

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今回は生活に関する迷信や言い伝えをまとめてみました。

 

 

 

 

朝に「猿」と言ってしまったら「犬」と言い直す

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忌み言葉というものがあります。

忌み言葉は、結婚式や葬儀で使ってはならない言葉として知られています。

本来忌み言葉は、日々の暮らしの中にも存在するものでした。

たとえば、「猿」は「去る」と読み方が同じなので、朝に「猿」と言うのは不吉なことだと考えられていました。

もしも「猿」と言ってしまった場合は、すぐに「犬」と言い直すと良いとされていました。

 

赤ちゃんに鏡を見せてはいけない

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見る人の姿を映す鏡は、神秘的で高貴な道具でした。

昔は、鏡は別な世界への入り口と考えられていました。

この世に誕生して間もない赤ちゃんに、そんな神聖な鏡を見せると、あの世に引き戻されてしまうと考えられていました。

また、赤ちゃんに鏡を持たせて、もしも鏡が割れてしまうと怪我をする恐れがあり、場合によっては口に入れて取り返しがつかないことにもなり兼ねません。

そんな理由から、赤ちゃんに鏡を見せるのは不吉なことだと考えられてきました。

 

妊娠中に火事を見ると、赤ちゃんにアザができる

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火事の現場を見ると、不安や恐怖を覚えるものです。

妊婦が家事を見て不安になるのは、胎児に悪い影響を与えると考えられてきました。

赤ちゃんを大切にしたいという気持ちがあれば、火事の現場のように危険な場所へ行ってはならないという戒めでもあります。

 

家の中で傘をさしてはいけない

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江戸時代、職を失った侍は浪人と呼ばれていました。

浪人になると、家で傘を張るくらいしか仕事がありませんでした。

浪人生活は非常に貧しく、食べるものにも困る生活を送っていました。

そんな暮らしぶりを連想することから、家の中で傘をさすのは縁起が悪いと言われるようになりました。

 

階段の途中に座ると、客が来なくなる

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代々芸事が伝承されてきた家における言い伝えです。

芸人が階段の途中に座り込んでしまうと、お客の邪魔になってしまいます。

芝居小屋の階段に出待ちの芸人が座り込んでいると、師匠から「客が来なくなるぞ、縁起でもない」と怒鳴られたそうです。

 

足で火を踏み消してはいけない

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小正月になると、正月飾りを焼いた火で餅を焼く風習があります。

古来、火は神聖なものと考えられていました。

そんな神聖な火を、足で踏み消すのは罰当りなことだとされてきました。

たとえたき火の火だったとしても、足で踏み消してはいけない、もしも足で踏み消すと、火事に遭うと言い伝えられていました。

 

水の中に湯を入れてはならない

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人が亡くなると、末期の水を与え、湯灌(ゆかん)します。

湯灌とは、ぬるま湯で個人の体を拭い清めることです。

湯灌の際は、たらいに水を入れた後でお湯を入れます。

水の中へ湯を入れるのは、死を連想させるので縁起が悪いとされていました。

 

庭に竹を植えると、運気が下降する

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竹は地中に根をしっかりと張り、勢いよく伸びていきます。

庭に竹を植えると、床や畳を突き破って成長することもあります。

そのため、

  • 庭に竹を植えると運気が下降する
  • 屋根の周囲を竹で囲うと、その家は将来絶えてしまう

などという言い伝えができました。

 

月見草は家に持ち帰ってはいけない

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地域によっては、月見草は葬儀に使う葬式花でした。

そこから、

  • 月見草は家に持ち帰ってはいけない
  • 月見草を家に持ち帰ると、便所が焼ける
  • 月見草の花を頭にさすと、親と早く別れることになる

などと言われるようになりました。

 

7人で旅してはいけない

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地域の境界となる峠や辻は、霊界と行き来できる場所と考えられていました。

そうした場所は、「7人みさき」と呼ばれる霊界の使者と出会いやすい場所だとされていました。

7人みさきとは、元々人間でしたが、この世に恨みを残して死んだ7人の旅人のことです。

また、災害や事故、海で溺死した人達の亡霊とも言われ、主に海や川などの水辺に現れるとも言われています。

この7人みさきの言い伝えが一般的だった時代は、7人で旅をするのは縁起が悪いことだと考えられていました。

 

 

 

参考文献

茶柱が立つと縁起がいい―語り継ぎたい「日本の言い伝え」

「言い伝え」のおもしろ謎学―運を開く真相 知ると気になる!知らないとバチが当たる? (青春BEST文庫)

俗信と言い伝え (1970年)