マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

屋根の上や縁の下に、抜けた乳歯を投げる理由

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家族で外食していたら、小学生の娘が

「あ、歯が抜けた」

と言って、抜けた乳歯を口から出していました。

家に帰ると早速、これまで抜けた乳歯を保管しているトゥースケースに入れていました。

まだこれから10本以上、新しい歯が生えてくるようです。

今回は、歯投げについて書いてみます。

 

 

 

 

強い歯に生え変わってもらうためのおまじない

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日本では、乳歯が抜けた際に、上の歯を縁の下に、下の歯を屋根の上に放り投げる風習があります。

地方によっては、上の歯はトイレの屋根に投げ、その屋根から雨だれの落ちる場所に下の歯を埋めるところもあるようです。

いずれにしても、抜けた歯の代わりに丈夫な永久歯が生えてきてほしいという願いが込められた風習です。

歯を投げる際、

「丈夫な歯になりますように」

「ネズミの歯と代わりますように」

と唱えながら投げる場合もあります。

屋根の上も縁の下もトイレの周辺も、昔はネズミがよくいる場所でした。

抜けた歯をそうした場所に投げるのは、歯の丈夫なネズミのように、強い歯に生え変わってほしいというまじないの意味があったようです。

 

世界共通の歯に対する想い

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子どもに良い歯が生えるようにと願う気持ちは、日本だけでなく世界共通の想いでした。

健康に欠かせない「食べる」という行為には、丈夫な歯が欠かせません。

歯科技術が発達していなかった時代は、一度虫歯になると治療することができませんでした。

そのため、歯を屋根や縁の下に投げるのと同じような風習は、世界のあちこちに残っています。

欧米では、抜けた乳歯に塩を振り、暖炉で燃やす習慣があるところも多くあります。

歯が燃えている間は、良い歯が生えるように神に祈ることとされています。

同じ国でもいくつかの異なる風習がありますが、それぞれの国の代表的な乳歯に関する風習をまとめてみました。

 

屋根の上に放り投げる

日本、中国、韓国、インド、ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシア、ブラジル、ドミニカ共和国など。

 

太陽に向かって投げる

アメリカ、カナダ、デンマーク、イギリス、フランス、スペインなど

 

枕の下に入れて寝る

アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、イタリア、エジプト、リビアなど

 

犬に食べさせる

モンゴルなど

 

畑に埋める

ネパールなど

 

乳歯が抜けたらどうすればいいのか

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最近は、抜けた乳歯をきれいに洗浄して、トゥースケースに保管する人も多いようです。

 

 

成長記録として保管する場合も多いようですが、綺麗に洗浄しておかないと黄ばんだりカビが生えることもあるようです。

我が家はマンション暮らしなので、屋根や縁の下に投げるわけにはいきません。

そのため、抜けた乳歯はトゥースケースに一旦保管しています。

去年は、年末年始に実家に帰省した際に、私の実家の屋根や縁の下に娘の乳歯を投げました。

歯投げの由縁を簡単に説明したら、娘は楽しそうに抜けた乳歯を投げていました。

抜けた乳歯を保存したり捨てたりと、各家庭によって様々だと思います。

親子で歯の大切さや、しきたりの由縁について話ができるきっかけになるのであれば、一緒に歯投げするのも悪くないと思っています。

 

 

 

参考文献

クイズ100選 楽しい歯と口の学習材

通俗乳歯の心得