マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

米寿、茶寿の上に「椿寿(ちんじゅ)」という言葉があるくらいだから、椿は縁起の良い花なのかもしれない

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週末に、大阪府豊中市に住んでいる友人に会いに行くことになりました。

一緒にバーベキューをしようということになり、お互いの家族揃ってバーベキューができる公園に行くことにしました。

hattori.osaka-park.or.jp

豊中市には、服部緑地という大きな公園があります。

ここでバーベキューをすることになりました。

調べてみたら、服部緑地には約500種類の椿が咲いているそうです。

椿の花は大好きなので、週末がとても楽しみです。

そんなわけで、今回は椿の花に対するイメージについて書いてみます。

 

 

 

椿の花は縁起が悪いとされてきた理由

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花が散る様を表現する言葉は、花によって異なります。

桜の場合は「舞う」と言います。

牡丹は存在感のある大きな花なので、「崩れる」と表現します。

萩の場合は、「こぼれる」と表現することが多いようです。

椿の場合は、「落ちる」と言います。

椿が散る様子は、花弁がバラバラになることなく、一輪のまま「バサリ」と音を立てながら落ちるので、「落ちる」という表現がぴったりくるんだと思います。

これが、首が落ちる様子と似ているため、昔から縁起が悪いとされてきました。

現在も、病気のお見舞いなどには椿は避けた方が良いとされています。

また、馬に関しても落馬を連想させるとされており、競走馬や馬術競技馬の名前として「椿」の文字を使うのは避けられる傾向があります。

 

椿は縁起が悪い花なのか

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中国の思想家『荘子』の言葉に、こんなものがあります。

『樹齢八千年の大椿(だいちん)あり。八千歳をもって春と成す。即ち、椿は長寿長命の象徴なり。椿寿(ちんじゅ)という言葉の由縁は、大椿なり』

日本で発行されている漢和辞典を調べてみると、たくさんの辞典でこの言葉が紹介されています。

長寿を祝う節目の年齢は、通常次のような名前で呼ばれています。

 

還暦(かんれき) 数え60歳

60年経つと、生まれた年の干支に戻ることから「暦が還る」という意味で還暦と呼ばれています。

 

古希(こき) 数え70歳

中国の詩人杜甫の詩「人生七十古来稀なり」に由来しています。

 

喜寿(きじゅ) 数え77歳

「喜」という字を草書体で書くと、七十七に見えることに由来しています。

 

傘寿(さんじゅ) 数え80歳

「傘」の略字が八十に見えることに由来しています。

 

米寿(べいじゅ) 数え88歳

「米」の字をくずすと八十八と読めることに由来しています。

 

卒寿(そつじゅ) 数え90歳

旧字体で卒は「卆」となります。縦に読むと九十になることに由来しています。

 

白寿(はくじゅ) 数え99歳

「百」から「一」を取ると白になることに由来しています。

 

百寿(ひゃくじゅ) 数え100歳

100年が一世紀ということから紀寿とも言われています。

 

茶寿(ちゃじゅ) 数え108歳

「茶」を分解すると、「十十の下に八十八」と書けることに由来しています。

 

椿寿(ちんじゅ) 数え110歳

読みは同じで、珍寿とも書きます。文字通り、珍しい長寿を祝うことに由来しています。

 

天寿(てんじゅ) 数え118歳

「天」を分解すると、一、一、八と書けることに由来しています。

 

大還暦(だいかんれき) 数え120歳

還暦の60歳を2回迎えたことに由来しています。

 

このほかにも、66歳を祝う「緑寿」や、81歳を祝う「半寿」、100歳を超えると毎年祝う「百一賀の祝い」「百二賀の祝い」といったものもあります。

こうして見ると、椿は長寿の象徴の意味で、縁起の良いものと考えもいい気がします。

 

椿と霊力

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古代の日本人は、椿に霊力があると信じていました。

『古事記』には、椿を使った表現がたくさんあります。

例えば、仁徳天皇のことを椿で表現した個所は数多くあります。

また、『日本書紀』の中でも、景行天皇が九州を平定する際、反対勢力の「ツチグモ」を退治するのに、霊力のある椿の木で武器をつくったと記載されています。

ちなみに日本書紀の中では、「椿」と表現せずに「海石榴」という和名で記述されています。

他にも、東大寺の正倉院に宝物として保管されているものの中に、孝謙天皇の椿の卯枝(うずえ)があります。

京都の上賀茂神社では、正月の初卯の日に参詣に来た人のために、椿の卯枝を与える儀式があります。

これは、椿の卯枝が邪気を払い、長寿をもたらすと信じられいているため、今もなお行われている儀式です。

 

椿が神聖な理由

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椿に霊力があり、神聖なものとされているのは、年中綺麗な緑の葉を保つのが理由とされています。

また、春の訪れと共に雪の中で綺麗な花を咲かせる姿も、生命力の象徴と考えられてきたようです。

椿の花言葉には

赤い椿・・・「「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」

白い椿・・・「完全なる美しさ」「至上の愛らしさ」

ピンクの椿・・・「控えめな愛」「控えめな美しさ」

などがあります。

何となく、女性的な魅力が花言葉に込められている気がします。

古来、霊力があるとされてきた椿。

霊力だけでなく、魅力も溢れる花なんだと思います。