マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

「茶柱」の由縁を遡ると、古事記に行きつくような気がする

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知人が、3月に歯科衛生士国家試験を受験します。

本人は、「合格率は高いから、大丈夫だよ」

と言っていましたが、やっぱり直前になると不安のようで、落ち着かない様子でした。

普段は友達と遊んでいることが多かったそうですが、最近は家で勉強している時間が多いそうです。

そんな知人に、親戚から貰った、思わず笑ってしまったプレゼントのことを教えてもらいました。

今日は、そのプレゼントのことについて書いてみたいと思います。

 

 

 

茶柱縁起茶

www.engicha-honpo.com

知人が貰ったのは、「茶柱縁起茶」というものでした。

この商品、ワールドビジネスサテライトの「トレンドたまご」4000回記念で「ベスト・オブ・トレたま」優秀賞を受賞しているみたいです。

「茶柱カプセル」というカプセルの中に、粉末状のお茶と茶柱が入っています。

茶柱カプセルの中身を、そのまま湯呑に入れてお湯を注げば、茶柱縁起茶の出来上がりだそうです。

ネットでも購入できるみたいですね。

Amazonで探してみたら、似たような商品もたくさん販売されていました。

茶柱ティーパック『ふく子』

茶柱ティーパック『ふく子』

 

プレゼントを開けた瞬間

「こんなの誰が考えたんだろー」

と、思わず笑ってしまったそうです。

知人は歯科衛生士の専門学校に通う20代。

普段は縁起担ぎなんて全然気にしないタイプらしいのですが、このプレゼントはとっても嬉しかったと言っていました。

 

茶柱なんて、めったに見ない

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自宅でお茶を飲む際、細かい茶こしを使って淹れるので、めったに茶柱を見ることはありません。

仕事中も、ペットボトルのお茶やコーヒーを飲む機会が多いので、急須で淹れたお茶を飲む機会がほとんどありません。

茶柱が立つと縁起が良いと言われる理由の1つは、めったにお目にかかれないからだと言われています。

確かに、茶柱が立っているお茶を飲んだことは、今までなかった気がします。

 

茶柱と柱

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茶柱が立つと縁起が良いとされているもう1つの理由は、「柱が立つことは繁栄につながる」と考えられていたのが関係しているようです。

古語辞典や国語辞典では、茶柱と柱の関係について書かれたものがいくつかあります。

辞書によると、「柱」は家や橋などの建造物で、上部を支えるために使う長い材のこととされています。

それ以外にも、物事の支えとなる大事な人や物という意味もあります。

また、古来は神仏や高貴な人を数える際に用いられていた言葉でもあったそうです。

「柱が立つ」ということは、繁栄や安定の象徴だったんだと思います。

だから「茶柱が立つ」ことも、縁起が良いことだと考えられていたとされています。

 

古事記と茶柱

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日本で一番最初に、柱が繁栄や安定の象徴だと記載されたものが何なのか調べてみたら、古事記がありました。

出雲神話の中に、大国主命(おおくにぬしのみこと)が登場します。

イナバの白兎に出てくる人物です。

大国主命が、須世理比賣(すせりひめ)を妻に迎え、宮殿を建てる際の一節があります。

 

「底津岩根(そこついわね)に宮柱ふとしり、高天(たかま)の原に氷檬(ひぎ)高しりて居よ」

 

意味は「大盤石の上に柱をどっしりと立て、天高く屋根をつくる」となります。

この時建てられた宮殿が、出雲大社だと言われています。

茶柱が立つのを縁起の良いこととするのは、大国主命の宮殿建設に始まる、「柱を立てることは繁栄につながる」に由来していると思います。

 

色々書いたけど、やっぱり宣伝効果の影響が大きかったのかもしれない

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江戸時代、一番茶ばかりが売れて、二番茶が売れ残ることが多かったそうです。

一番茶の方が味が良く、質が良いとされていました。

二番茶は茎が多く、あまり好まれていませんでした。

そこでお茶を扱う商店や商人が「茶柱が立つと縁起が良い」と、二番茶を売るために吹聴したのがきっかけで、世の中に茶柱を縁起物と捉える考え方が広まったと言われています。

恐らく、これが「茶柱が立つと縁起が良い」と言われるようになった、一番の理由だと思います。

でも、様々な資料で調べてみると、江戸時代以前から「柱は繁栄の象徴」「茶柱も同じく、繁栄や吉兆の象徴」とされていたようです。

 

いろんな風習やしきたり、作法の由縁を調べるのが好きなんですが、「茶柱が立つと縁起が良い」という由縁は、まだまだたくさんあるみたいです。

今度茶柱が立っているのを目にしたら、続きを調べてみたいと思ってます。