マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

延々と会議が続くから、「会議は踊る、されど進まず」という言葉を思い出した

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先週に引き続き、今週もいくつか会議の予定が入っています。

どう考えても、特に話し合う必要のないことまで議題の中に入っていることもある気がします。

会議が終わるまで拘束されてしまうから、仕事がどんどん溜まってしまってます。

気持ちを切り替えたいなと思ったんで、今日は歴史上の「会議」について書いてみたいと思います。

 

 

 

ウィーン会議

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歴史の本が好きでよく読むのですが、最近はフランス革命前後のヨーロッパに関する本を色々と読んでいます。

帝都ウィーンと列国会議―会議は踊る、されど進まず (講談社学術文庫)

帝都ウィーンと列国会議―会議は踊る、されど進まず (講談社学術文庫)

 

この本はユーモラスな文章で書かれていて、読みやすく一気に読んでしまいました。

ウィーン会議とは、1814年9月から1815年6月までの約9か月間、オーストラリアの首都ウィーンで開催された会議のことです。

当時フランスでは、フランス革命後にナポレオンがヨーロッパ中を駆け回り、それまでのヨーロッパの秩序が崩壊していました。

ウィーン会議は、ナポレオン戦争後に開催された会議です。

会議の目的は、ヨーロッパの秩序を再建することと、領土を各国でどう分割するかを決めることでした。各国の代表者は、総勢で212人参加したと言われています。

でもこの会議、集まったのはつい先日まで敵味方に分かれて戦争をしていた国々でした。

各国の利害を主張するばかりで、何か月経っても話し合いは遅々として進まなかったそうです。

 

会議は踊る、されど進まず

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会議はなかなか進展せず、頻繁に中断状態になっていました。

中断となると、さあ舞踏会を開こう、狩りをしよう、晩餐会を開こうと、様々な催しがもたれたそうです。

結局、総勢212人全員が揃って会議することは、1度もありませんでした。

話し合いはせず、舞踏会や晩餐会ばかりしていた会議を風刺して「会議は踊る、されど進まず」いう言葉が生まれたそうです。

 

ウィーン会議は本当に無駄だったのか

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話し合いは進まず、何も決まらず、中断したら舞踏会を開くウィーン会議。

現代にこんな会議を開催しようものなら、いろんな人から無駄を追及されそうですよね。

でも、本当に無駄な会議だったんでしょうか。

参加した国々は、つい先日まで敵味方に分かれて戦争していた相手です。

ギクシャクしても、当然ですよね。

それを、皆で美味しい料理を食べ、酒を飲み、踊ったりしているうちに

「こいつも話せばわかるじゃないか」

「こいつ、もしかしていい奴かも」

なんて、お互いのことが理解できるようになっていったのかもしれません。

「ヨーロッパの秩序を取り戻すため」という大義名分を掲げた会議ですが、要は自国の領土を拡大したいために、皆会議に参加しているわけです。

一方的に自国の利権を主張していたのが、お互いを理解できるようになることで

「自分はこれだけ領土を増やしたいけど、おたくはどのくらい欲しいの?」

と、相手の事情を理解しようとする気持ちが芽生えた人もいたのではないでしょうか。

 

無駄も必要な場合があるのかもしれない

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ヨーロッパでは、このウィーン会議からちょうど100年後の1914年に、第一次世界大戦が勃発します。

ウィーン会議から100年の間、ヨーロッパ中を巻き込むような大きな戦争や秩序を乱す出来事はなかったそうです。

当時は無駄と思われていたウィーン会議。

もしかするとその無駄は、お互いの国を理解するのに必要だったと考えられないでしょうか。

食事やお酒の力で、理性を弱めた上で相手を見るようになれば、協力し合えることもたくさん出てくるかもしれません。

そう考えたら、一見無駄と思える会議でも、長い目で見たらお互いを知るために必要な場合もある気がします。

 

今週の会議も、単なる時間の無駄にならないようにしよう。