マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

「割り箸」の他、箸にはいろんな種類があるけど、箸にも「格」があるんです

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仕事で長野県に来てます。

蕎麦が大好きなので、美味しいと評判のお店に行ってみました。

やっぱり、長野県で食べる蕎麦は美味しいですね。

蕎麦屋の入口に、大食いアイドルのもえあずさんの色紙が飾ってありました。

若干の期待と不安を覚えながらメニューを開いたら、案の定物凄いボリュームの蕎麦がメニューに並んでいました。

流石に食べられないので、通常サイズの蕎麦を頼みましたけどね。

やっぱり、蕎麦の量やサービスの質、そして味で他店と差別化を図っているんだろうと思います。

蕎麦屋に限らず、飲食店ではサービスに力を入れているところも多いと思います。

そんなことを考えたので、普段忘れられがちなサービスである「割り箸」について書いてみます。

 

 

 

割り箸と塗り箸、どっちが格上?

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箸にも「格」があるとされています。

一番格上なのは、お正月に使う柳箸(祝箸)です。

柳箸が格上なのは、その材質が一番の理由だと言われています。

柳箸は、その名の通り柳の木でつくられています。

柳は大変しなやかで、折れにくい材質です。

正月早々から箸が折れるのを防ぐため、柳を使った箸が広まったとされています。

また、柳の木は春一番に芽が出る、とてもめでたいものとされています。

そのため、柳箸が一番格上な箸とされているそうです。

次に格上なのは、割り箸です。

割り箸は基本的に使い捨てです。使う度に清浄なものを使うことになるので、柳箸の次に格式が高いと言われています。

私たちが普段家庭で使っている塗り箸は、どんなに高価なものでも、割り箸よりも格下だとされています。

 

箸の色

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日本では古くから、正月や祭りの日には白い割り箸が用いられてきました。

その理由は、昔から白が最も清浄な色とされてきたからだそうです。

神への供え物をする際は、白木の箸が用いられてきました。

供え物を皆で分け合って食べる際も、白木の箸が使われてきました。

そんな特別な食事と、普段の食事を区別するために、家庭で使う塗り箸は色や柄がついた箸が用いられてきたと言われています。

 

割り箸の種類

割り箸にも様々な種類があります。格上と言われている順番に並べてみます。

利休箸

藤八屋 客用箸(吉野杉使用 拭き漆仕上げ 利休箸) 24.0cm

両端を細く削った箸です。懐石料理で使われることが多い箸です。

千利休が考案したと言われています。
 

天削箸(てんそげばし)

【国産間伐材割り箸】天削げ箸8寸 裸箸(1000膳入ケース)

頭部が斜めにカットされた箸です。天部を削いだ形状から、この名がついたと言われています。

 

元禄箸(げんろくばし)

業務用 割り箸 アスペン 元禄 5000膳 21cm 8寸 4.5?

小判箸の割れ目にV字の溝を付けて割りやすくした箸のことです。頭部を上から見ると、元禄模様(市松模様)に見えることから、元禄箸と呼ばれています。

 

小判箸(こばんばし)

大和物産 割り箸 白樺 小判箸 こだち 100膳

頭部を上から見ると、小判の形になっている箸です。

 

丁六箸(ちょうろくばし)

割箸 赤線仕入 丁六 100膳入

頭部に割れ目などの加工がない、長方形の形をした箸のことです。

 

「元禄箸」「小判箸」は、蕎麦屋で使われる箸だった

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江戸時代頃から、庶民の食べ物として普及した蕎麦。
昔から、蕎麦屋で使われてきた箸は、元禄箸や小判箸が一般的でした。
最近は、エコの観点から塗り箸が用意されている蕎麦屋や飲食店も多いと思います。
時代と共に価値観は変わっていきますので、飲食店で塗り箸が用意されていても、特に違和感を感じることはないと思います。
私も、割り箸と塗り箸が用意されていたら、塗り箸を使うことも多いです。
逆に、利休箸や天削箸が蕎麦屋で用意されていたら、昔であれば「過剰サービス」と感じる人も多くいたのかもしれません。

 

割り箸とTPO

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麺類を食べる際は、塗り箸よりも割り箸の方が滑りにくくて使いやすいと思います。

海外のレストランでは、割り箸が有料の場合もあります。

食事の場所や内容によって、割り箸と塗り箸を使い分けるのもいいのかもしれませんね。

自宅に客人を呼んで食事をする際は、家庭で普段使っている塗り箸を出すのではなく、「格上の割り箸」を用意するのが良いと思います。