マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

一部のまとめ記事が原因で、文化や歴史が捻じ曲げられることにならないか考えてみた

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人前で話をするのは、あまり得意ではありません。

そんな私ですが、なんの因果があったのか講師の仕事をしています。

だから、このブログを備忘録代わり、予行練習代わりに使うようになってきました。

今度話をしようと思っている内容をブログにまとめることで、頭の中が整理できるんです。

手帳やノートにまとめるのと違って、人に読んでもらえることを意識して書くと、緊張感があっていいですね。書いた内容に関して反応をもらえるのも、ブログのメリットだと思ってます。

ブログをこんな使い方しても、問題ありませんかね?

再来週に予定している講義では「北枕」の話をしてみようと思って、今日は参考文献を片手にブログの記事を書いていました。

でも、ちょっと気になることがありまして。今日はそのことを書いてみたいと思います。

 

 

 

検索結果が同じ内容ばかり

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記事を書き終ってから、思いつきで記事に入っているいくつかのキーワードをグーグルで検索してみました。「北枕」以外のキーワードなんですけどね。

いろんなまとめサイトの記事が出てきました。

参考までに読んでみたんですが、検索結果に出てきた一部の記事は内容がほとんど同じでした。

何を参考に記事を書かれたのか分かりませんが、私がたくさんの古典や参考文献を使って調べても、一切書かれていなかった情報がいくつかの記事で書かれていました。

それだけだったら「私の調べ方が足りないだけなんだ」「記事を書くライターさんはやっぱり凄いな」という感想だけで終わったと思います。

でも、ごく一部の記事で書かれていたのは、私が古典を使って調べたものとは正反対の内容が書かれていたんです。

 

文化や歴史が捻じ曲げられてしまうことはないのか

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何かを調べる際、ネットを使うと便利ですよね。

でも、ネットの情報だけを信じてしまうと、間違った解釈をしてしまうこともあると思います。

笑えるエピソードをまとめた記事などであれば、さらりと読んでいいものかもしれませんが、正確さが求められる情報もたくさんあるのではないでしょうか。

このブログ記事で毎回触れているマナーですが、テクニックとして知っておけば良いだけのものなのかもしれません。別に知らなくても日常生活に何ら不便のないものも、たくさんあるはずです。でも、全てのマナーや作法には、文化と歴史という重厚な背景があります。

たとえば、「いただきます」という短い一言にも、たくさんの感謝の想いと長い歴史が込められています。

 

www.mannerstyle.jp

 

短い一言や仕草に凝縮された、文化や歴史というものを、正しく次の世代に伝える必要があるのではないでしょうか。

ごく一部の間違った情報が入った記事があって、それをまとめ直す人が何人もいたら、ネット上には間違った情報が蔓延してしまうことになりますよね。

いずれそんな情報が、正しい文化や歴史の解釈だとして認識されるようになったら、ネットによって文化や歴史が捻じ曲げられてしまうことになります。

マナーや作法というものは、祖先から受け継いできた大切な文化と歴史と一緒に理解しなければ、祖先に対する「礼儀」を欠くものだと思っています。

うーん、そう考えると、私はとんでもなく面倒なテーマでブログを書き始めちゃったのかもしれませんね。

 

私がブログの記事を書くのに参考にしているもの

そんなわけで、マナーや作法に触れることが多いこのブログの記事の中で、文化や歴史に触れる際は、正確な内容になるように時間をかけて調べて書いています。

参考にしているものを挙げてみます。

 

母と姉

母は50年近く、華道を続けています。

姉は書道の師範として、教室を開いたり作品を出展したりしています。

そんな家族に、幼い頃から作法の大切さを教わってきました。ブログに書くマナーや作法の内容は、家族に教わったものがたくさんあります。書く前に、間違った内容ではないか、いくつかの文献で確認していますけどね。

 

参考にしている文献

仕事で必要だからと言い訳して、自宅に1000冊ほど本を揃えています。

妻からは「電子書籍にして!」と言われ続けてますが、電子書籍化されていない本もたくさんあるんで、どうしようもありません。

マナーに関するHow To本は数冊しかなく、ほとんどは古典と辞書です。

故事成語辞典や、日本や中国の古典が多いですね。他にも、西洋の歴史に関する本もたくさんあります。

 

面倒なテーマだけど、ブログでマナーに触れたい理由

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冒頭にも触れた通り、人前で話をするのは苦手なんです。

講義の予行練習や備忘録代わりに使ってみたいというのが、ブログを書く一番の理由です。

そして、一部の記事が原因で、私たちの祖先が時間をかけて築き上げてきた文化や歴史、マナー、作法といったものが、間違った解釈で浸透していくのに疑問を持つようになりました。

私は、マナーや礼儀、作法というのは、時代や場所によって異なるものだと思っています。

例えば、食事のマナーひとつでも、料亭やホテルのレストランで必要なマナーと、ショッピングモールのフードコートで必要なマナーは違いますよね。

フードコートでは、食べ終わったら早めに席を譲るとか、子供が走り回らないように、なんてマナーが必要だと思います。

だからマナーや作法というのは、時代や場所、相手によって変化しなければならないものだと考えています。

TPOに応じて、相手に不快な印象を与えることなく、自然で美しい姿を保てる方法、それがマナーなんだと思います。

相手に対する、思いやりの気持ちを形にしたものとも言えるのではないでしょうか。

 

マナーや作法に限らず、いろんな情報を手軽に入手できるまとめサイトは便利ですが、その背景を説明するのであれば、記事を書く何倍もの時間を使って調べないといけない気がします。

人に何かを伝えるって、そういうものなのではないでしょうか。