マナースタイル★MannerStyle★

ビジネスコンサル兼マナー講師が、「マナー」「礼儀」「作法」「しきたり」の由縁について、調べたことをまとめたブログ。単なる備忘録です。

飲食店の評価を高めたければ「〇〇になります」は使わない方がいい

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美味しいものを食べるのが大好きなんです。

だから、家族や友人、仕事仲間と一緒に、よく新しいお店を開拓してます。

珍しい料理や郷土料理を出してくれるお店もいいですよね。でも、気軽に行ける居酒屋やレストランも捨てがたいかな。

お店のジャンルを問わず、ちょっとした事で自分のお店の評価を落としているところって、結構多い気がします。凄くもったいない。

今日は、飲食店で働く人に読んで欲しい、お店の評価を上げるためのマナーについて書いてみたいと思います。

 

 

 

連発する「〇〇になります」

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ちょっぴり格式高めなレストランや居酒屋に行く機会も、たまにあるんです。

本当は、気軽に行けるお店の方が好きなんですけどね。

ただ、ごくたまに「オーナーさん、料理に力を入れるのは当然大事だけど、社員教育も大切ですよ」と言いたくなるお店があるんです。

どんなお店かって言うと、まずは入店してすぐに

「4名様になりまーす」

なんて感じで店員さんが案内してくれて、席に通されます。

注文した料理を運んできてくれた際には、

「こちら、サラダになります」

「お刺身になります」

「ビールになります」

なんて感じ。

お会計でも

「6000円になります」

「300円のお釣りになります」

と、入店してから終わりまで「〇〇になります」を連発される事があるんですよね。

 

それってマジックショー?

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「○○になります」という言葉は、本来変化を表現する言葉なんです。

だから「こちら、サラダになります」と言うのは、ちょうど今、何かが変化してサラダに「なりつつあるところです」という意味になります。

「こちら、お刺身だったんですが、サラダに変化しつつあります」

こんなマジックが目の前で繰り広げられるレストランがあったら、絶対行くけどね。

他にも、例えば「ポークソテーになります」というのを言葉通りに捉えるとするなら、お皿に盛られているものは、ポークソテーに変化する前の状態のものってことになります。料理によっては、ちょっとグロテスクなものを想像しちゃうかもしれませんね。

 

「なります」じゃなくて「お持ちしました」

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「〇〇になります」は、「〇〇をお持ちしました」と言い換える方が良いでしょう。

「ビールをお持ちしました」

「お刺身をお持ちしました」

もしくは

「こちら、サラダでございます」

こう言い換えるだけで、お店の評価が全然違ってきます。

 

尊敬語と謙譲語と丁寧語

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日本語って難しいですよね。

同じことを言いたくても、相手によって尊敬語と謙譲語と丁寧語を使い分けなきゃいけませんもんね。

尊敬語は、相手を敬う言葉。

謙譲語は、自分をへりくだって言う言葉。

丁寧語は、文字通り丁寧な言葉のことです。

この間、飲食店で会計の際にこんな会話がありました。

「申し訳ありませんが、このメンバーズカードは期限切れでご利用できません。次からはこの新しいカードをご持参ください」

格式高めなレストランだったんで、ちょっぴり残念な気持ちになっちゃいました。

客の行為に対して「できる」「できない」と言うのはやめた方が良いでしょう。「ご利用にはなれません」が正しい言い方です。

また、「ご持参ください」の「参」は、「神社にお参りする」なんて使われることが多いですよね。これって、謙譲語なんです。客に対して使う言葉ではないんです。だから「ご持参ください」は「お持ちください」と言うのが、正しい言い方なんです。

「申し訳ありませんが、このメンバーズカードは期限切れでご利用できません。次からはこの新しいカードをご持参ください」

この一文は

「申し訳ありませんが、このメンバーズカードは期限切れでご利用にはなれません。次回はこの新しいカードをお持ちください」

こう言い換えるのが、お客様への正しい言葉遣いになります。

 

どんな居酒屋やレストラン、カフェであっても、店員が「バイト敬語」と呼ばれるような間違った敬語を使っていては、店の程度を言葉遣いから評価されてしまう場合があります。ましてや、接待や会合などで使われるような、少し敷居の高い飲食店であれば尚更です。

オーナーさんは、社員が普段お客さんとどういう話をしているか、時折気にかけてみるのは必要なことなのかもしれませんね。